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    奨学金認定式参加記録


     7月27日(金)と28日(土)は大塚敏美育英奨学金の認定式に参加しました。そこでの感想について報告させていただきます。  金曜日は見学の予定でした。まずは送迎車で板野工場に行きました。板野工場は山の中にあるようで、想像より広くて緑あふれる工場でした。この日は本当に暑かったです。同行の奨学生が「Do we have vending machine here?」と聞いたら、工場のスタッフの方がすぐに人数を数えて、お水をくださいました。そのあとは自動化された製造ラインで SOYJOYと錠剤の薬が出来るまでの流れを見学させていただき、記念品もいただきました。見学していた時、製造ラインで働いていたスタッフと目が合うと、その方が頭を下げて、挨拶をしてくれました。それは強く印象に残ったことでした。  工場見学の後は大塚国際美術館に連れて行っていただきました。日本に来てからもう半年徳島で過ごしましたけど、大塚国際美術館に行くのは初めてでした。「写真を撮っても、直接手で触っていただいても構いません」と言われた時、びっくりしました。素晴らしい国際的な名画を近距離でじっくり楽しめるのはすごく感動しました。また、陶板複製画は風水害や火災などの災害にあっても色と形が変わりにくいと聞き、画の保存に大きく貢献ができると信じております。  金曜日は淡路島·ウェスティンホテルに泊まりました。ルームメイトの二人とも中国人の女の子でした。話をしたら、ひとりは私と同じ市の出身で、その二人は同じ大学の出でした。偶然そうだったのか、それともご配慮いただいていたのかわかりませんが、私たちは気軽に話して仲良くなりました。  土曜日は認定式でした。財団の代表理事が一人一人に、奨学生たちの名前を呼び、認定証を179人全員に授与しました。奨学生たちは全部外国人なので、名前がとても読みにくい人もいました。名前の読み方がよくわからない場合、代表理事がまず本人に確認してから再度呼びました。お辞儀をしながら、みんなに「おめでとうございます、頑張ってください」とおっしゃって、額に汗がながれている代表理事の姿は今でもさっきあったことのように思い出されます。  懇親会の料理はとても美味しかったです。宗教のある奨学生がいるため、料理の成分は全部日本語と英語の両方で書いてありました。サクソフォンとピアノの演奏に伴って、民族服装を着ているいろんな国からきた奨学生と写真を撮ったり、みんな一緒に阿波踊りを学びながら踊ったり、すごくハッピーな時間を過ごしました。  板野工場、大塚国際美術館、ウェスティンホテルを離れたとき、どの場所のスタッフの方たちも手を振って、見送ってくれました。その優しさに感銘を受けて、一生忘れられません。帰る時、同行のResmiさんに「They are really good to us,Liu san, we have to work harder.」と言われました。それを聞いて胸が熱つくなりました。その2日に会ったみんなにまた会うため、一生懸命頑張っていきたいと思います。また、自分の能力不足は知っていますし、大塚敏美さんのように偉い人になるのも難しいことだとわかっていますが、いつか、できるだけ、私みたいな夢を持っている若い人たちに、夢を叶えるお手伝いをして、彼らを支えていきたいと思っております。(LIU)

    奨学生選考報告


    当教室の大学院生LIU LIPEI(口腔科学教育部1年生)が公益財団法人 大塚敏美育英奨学財団の2018年度奨学生として認定されました。

    奨学生選考報告


    当教室の大学院生 倉橋宏輔(口腔科学教育部4年生)が、財団法人森田奨学育英会から奨学生として選考されました。

    年間スケジュール


     
              
     
         

    教育に対する考え方


    当教室の主な担当科目は、3年次後期から4年次前期の歯科補綴学第一の講義(全部床義歯学、部分床義歯学)とその基礎実習(4年次通年)である。また、オムニバス形式の5年次の加齢歯科学の講義責任者として、その講義企画および単位認定の任を負っている。そのほか、口腔インプラント治療学、バイオマテリアル・エンジニアリングの講義開設の提案をした関係上、その講義および実習にも積極的に協力をしている。臨床予備実習、臨床実習、研究基礎ゼミ、早期体験実習、総合歯科学などの教室横断的な総合科目は他の臨床系教室と同様に担当している。  補綴歯科は、冠や義歯を作ることが仕事であり学問と理解されやすいが、歯や口腔顎顔面の欠損や異常に伴う口腔の機能と形態を回復、維持するのが本質である。従って、オーケストラでは、コンサートマスターみたいな存在であり、大工や工芸の世界では親方、頭領に相当することを伝えている。つまり、様々な個別の治療を最終的に調整し、患者の口腔のQoLを向上させ、満足させることを担っているのが補綴歯科であることを認識させ、以下のことを目標としている。


    ① 歯や口腔顎顔面の欠損や異常に伴う口腔の機能と形態の問題点を把握し、それらを改善する際の優先順位を設定する能力を高めること(症例分析能力)。 ② その問題点に対する解決手段を提示し(達成すべき目標、どうやって達成するかの方略の設定)、それを実行できる治療能力を修得すること(具現化のための器材の選択、具現化する診療技術の修得)。その中で、歯科技工は、臨床を映す鏡であり、臨床能力を向上させるためには欠くことのできない研修事項であること。 ③ 臨床結果を評価し、改善につなげる能力を高めること。 ④ 過去、現在、そして新規の治療法とその材料を常に批判的な目で吟味し、選択、修得、あるいは改善することを心掛けること。なぜそうするのか、なぜそうなるかを常に考えること。


     補綴歯科治療、とくに有床義歯では曖昧なこと、try and errorが多いと言われる。治療結果に関係する因子は多く、それを取捨選択し、患者の満足する形態と機能を改善し、中長期的に維持することは易しくはない。「木を見て森を見ず」という言葉は、有床義歯に臨む若い歯科医にぴったりと当てはまる。しかし、有床義歯を含めた補綴歯科は、上記の①~④の能力を深めることによって、診断、治療方法は絞られ、明確である状況だと信じている。補綴の泰斗であるGysi先生の座右の銘はゲーテが言った「考える人間の最も美しい幸福は、究め得るものを究め、究め得ないものを静かにあがめることである」であった。究めていくことの努力は重要であるが、すべてをデジタルあるいは論理で判断していくと必ずしもいい結果になるとは限らない。究め得ないものは静かにあがめるのを「曖昧に考える力を持って対応していく」に書き直せるのではないかと考えている。まさしく、多因子を分析する力は、「曖昧に考える力」を必要とする。


    以上のような考え方で、当教室では学部教育では上記の事項を理解すること、卒後研修ではその実践の雰囲気に触れ、理解を深めること、大学院生、教室員にはそれらを確信し、能力向上の努力をすることを指導している。

     一方、大学院教育の外形的な到達目標は、IFを持った英文誌に掲載される原著論文を筆頭著者として作成することである。しかし、本当に大事なことは、この目標達成の過程の中で、問題発見能力、情報リテラシー、問題解決能力を養うことである。本教室の大学院生のほとんどは、臨床医を目指している。研究テーマが基礎的なものであれ、大学院での勉強が、実は、上記にあげた①~④の醸成と直接結びついていると考えている。

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