2025年7月2日
皆さんこんにちは、岸本です。
6月になり梅雨入りしたと思ったら、いつの間にか夏の気候になっていました。四国では6月末にすでに梅雨明けしたとされ、統計を取り始めて史上最速のようですね。確かに1週間くらい降ったと思ったら、それから雨を見てないなという感覚でした。気温もぐんぐん上がり、熱中症とともに電気代も心配になる今日この頃です。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
私は当教室の大学院を卒業後、現在総合歯科で臨床実習を主に担当しています。この職についてから早3年が経過し、基本的な業務自体には慣れましたが、まだまだ勉強不足だなと、日々の実習や診療を通して痛感しています。
さて今回は、大学生の頃から私を支えてくれた相棒の話をしようと思います。その名は「VOX」、YAMAHA製の原動機付き自転車です。原付の中では車体が大きめで、タイヤも太く重心が低いため走りに安定感があるという特徴があり、何よりそのデザインに一目惚れしてこの子に決めたのを覚えています。
私は大学生の頃から祖父母の家に住まわせてもらっており、その家から大学までは車で行くほどではないけど、自転車ではちょっと時間がかかる、といった具合に少し距離がありました。そんな中、ある程度スピードが出て、小回りも利いて両者のいいとこ取りのような性能が、私の通学環境にピッタリとはまったのです。特に朝の弱い私はその絶妙な機動力にいつも助けられていました。また、燃費が抜群に良いので、体力のあった当時は、阿南など結構遠くまでの移動にも迷わず原付を選んでいました。雨の日が面倒だったり、大きい交差点では二段階右折が必要だったりと、多少の不便さはありますが、私の生活における重要なピースとなっていました。
そして時は流れ、現在。そのVOXはというと、すっかり眠りについてしまっています。当時とは環境が大きく変わりました。2年前に結婚して、新居に引っ越 し、主に車を使うようになりました。活動範囲が拡がり、学生の時と比べて体力が落ちた反面、経済的には余裕ができ、「多少の」不便さがある原付を、無意識のうちに選ばなくなっていったのだと感じます。VOXは2017年に製造中止になったということもあり、非常に名残惜しいですが、このまま錆びついていくのを見ているのもつらいので、最後は綺麗にして、そろそろお別れしようと考えています。
最後に、奇跡的にちょうどいい時期に撮影した写真が残っていたので、比較してご覧いただきたいと思います。メンテナンスはちょくちょくしており、我ながら綺麗に乗っていたのではないかと思っています。改めて見ても、やっぱりかっこいい。ピカピカのVOXを見ていると涙が出そうです。
2014年に出会ってから今まで、お世話になりました。本当にありがとう。
岸本卓大